あおそら

自分のための走り書きらくがき帳 

本とか

ちよさん

何でも困ったなと思ふやうなことがあると、私は待ち構へてゐたやふに、一瞬間に、さっとその中へ飛び込む癖がある。どんなに好ましくないことからでも、逃げるのは負けである。真に逃れるためには、そのただ中へ進んでいくことだと思ふ。 ~ by 宇野千代 一…

にんげん

人間は半分天才で半分ばか by ウンベルト・エーコ もうすぐ絶滅するという紙の書物について 作者: ウンベルト・エーコ,ジャン=クロード・カリエール,工藤妙子 出版社/メーカー: CCCメディアハウス 発売日: 2010/12/17 メディア: 単行本 購入: 5人 クリック: …

いけださん

人間だけを楽にして人間の都合のいいように自然環境をどんどん変えていくということは、人間の心の問題にいろんな問題を及ぼすんじゃないかと、そのとき強烈にピーンときた。近代技術文明をどんどん進めるのは問題がある。 建築家の畏敬―池田武邦近代技術文…

たかはたさん

「作るものがですね、結局現実的なものが多いんで僕としてはですね、しかも現実で生きていることの延長に映画もあるし、映画の延長に現実もあると思っているんですよ。てことは風が吹いたとしたら、その現実で吹いている風がそのまま作品の中にパーッと吹き…

いちばんよいもの

「いま曲がり角にきたのよ。曲がり角をまがったさきになにがあるのかはわからないの。でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの。それにはまた、それのすてきによいところがあると思うわ。その道がどんなふうにのびているかわからないけれど、どん…

いけがやさん

直感的に決定すると、自己中心的な行動よりも、他人を利する行動が増えるわけです。この結果から、人は生まれながらにして「善」であることがうかがえます。一方、「悪」は、直感的な結論を一歩踏み留まって「考える」ことから生まれるとも言えます。 ~「脳…

むらかみさん

「偏愛」とは、それに出会ってしまったら人生が変わるというくらいに強烈で、理性を吹き飛ばしてしまう危険な情動が継続されることをいう。偏愛は、決して得られないものを希求するので、必ず飢餓感を生む。偏愛が派生させる飢えを経て、人は現状への、耐え…

へっせさん

病気も孤独も貧困も虐待もまるで軽いふわふわした雲にしかすぎないように その上を飛び去って行くすばらしい人間の魂を はっきりと深くのぞき込むことを私はゆるされたのだ メルヒェン (新潮文庫) 作者: ヘッセ,高橋健二 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 19…

ななめよみ

本読むのめんどいのでレビューだけ読んでみた 以下引用 「究極のゴールはあるのか?」と言う質問がありましたが、ニワカコーチ達は、「ゴールは現状の外」と書き込むだけで、何の有意義な回答もできていませんでした。 ちゃんとこの本で説明してるじゃないで…

映画の効用

子どものときに見た映画に助けられることはある 今より単純で素直だった心を思い出すから サウンド・オブ・ミュージック 製作50周年記念版 ブルーレイ(3枚組) [Blu-ray] 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 発売日: 2…

ひみつのことば

ぼくの宗教の教えでは命あるものはすべて葉っぱでも鳥でも 命の鍵となる秘密のことばをもっている それが生き物とただの土の塊のちがいだ ことばは命だよ 白いページに君のことばをつづって やさしい本泥棒 [Blu-ray] 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホ…

つくるコツ

「晩年のピカソがあれほどまでに執拗に追求した「画家とモデル」・・・画家は直接に現実の世界に触れて作品を生み出すのではなく、逆に、作品を描くことによって現実を捉え直し、さらに言えば現実を創り出して行くのである」 ピカソ 剽窃の論理 (ちくま学芸…

もの

王陽明は、朱子の学とはちがって「いったい「物」というのは何ぞや」という、そもそもの論をしっかりと説いていた。 朱子は「物を理解し、その理をきわめる」と、いうけれども、物をみる自分の意識は「物」の外に厳然と存在しているものではない。「物」と、…

ようろうさん

じゃあ理論の極端さがなぜ有益かというと、両極で成り立つことはそれより内側ではかならず成り立つからです。理論のよさはそこだと、私は思ってます。両極を考えて、はじめて中庸が成り立つんです。両極をちゃんと見切れば、中央はわかります。 ふつうはそれ…

Himがほしいわ

言葉と言葉のあいだの無限 非言語な抽象世界に去っていくとしても her/世界でひとつの彼女(字幕版) 発売日: 2014/12/03 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログ (1件) を見る

ようろうさん

人間の感覚も違いを捉えているんですよ。匂いがするというのは、みなさん、「匂いがしてきた」っていうふうに思っていますが、じつはあれ、「今までその匂いがなかった」っていうことを意味するんですね。「匂いがする」というのは、「今までと違う」という…

すいてん

これ使えそう。 知識がではなくて、臨場感が。 熊楠さんは科学の方法論のモデルとされたようだけども。 熊楠さんがサヴァンで知識が膨大だったために生まれた手法かもだが。 逆パターンもつくれそう。 その場合は自己の意識や自我の妨害にあいそうだけども。…

みうらさんのじこせんのう

よのなか、猫も杓子も、他人をコーチン具したい人であふれているけども、 うっとうしいんだよね。説教臭くてさ。 みうらさんの本にはそれがなくていい。 名言多数。 「ない仕事」の作り方 作者: みうらじゅん 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/11/24 …

るそーさん

学問、文学、芸術は、 政府や法律ほど専制的ではありませんが、 おそらく一そう強力に、 人間を縛っている鉄鎖を花輪でかざり、 人生の目的と思われる 人間の生まれながらの自由の感情をおしころし、 人間に隷従状態を好ませるようにし、 いわゆる文化人を作…

ほんどうさん

こういうと不遜だと思われるかもしれませんが、レストランでいちど食べた料理の味はだいたい再現できるというのが、昔からの私の特技でした。味のイメージが私にはきれいな色のグラデーションになって、パタパタパタッと音を立てて見えるのです。それに初め…

いみをもたせる にじゅうさんじゅうに

大富豪が実践しているお金の哲学 作者: 冨田和成 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 発売日: 2016/05/02 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る このように、大富豪になるポテンシャルを持った人は、何事…

かぶの本さがし

バフェットさんはマックとコーラが好きらしい。 人物伝よんでみようか。 おもしろいかも。 スノーボール(改訂新版)〔上〕 ウォーレン・バフェット伝 (日経ビジネス人文庫) 作者: アリス・シュローダー,伏見威蕃 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日:…

しんぼる 

墓というのは文字や貨幣に似ていて、そのもの自体はきわめて具体的に見えるが、じつは徹底した抽象である。墓とはこういう形でなければ役に立たない。そんな機能的要請はない。丸だろうが三角だろうが、墓石だとわかればいい。シンボルとはそういうものであ…

おちているもの みえていないもの

たとえば、あるテーマを扱っている本があるとします。よくテーマを「切り取る」と言うでしょう。その人の切り取り方で落ちているものは何か。別の言い方をすると、その人の見方で見えていないものは何か、と絶えず考えながらその本を読む。 ~バカにならない…

じょうほうかしゃかい

虫でも解剖でもそうだけれど、自分の目で見たことを文章に変換しています。 中略 これは、個人的な体験を一般化できる形に変換して、情報化することです。「情報化社会」とは実はそういうことだと思います。 ~p.85 バカにならない読書術 (朝日新書 72) 作者…

カノヨウニ

鴎外は作中で「元子というものは存在しない」と言っている。彼は原子を「元の子」って書いたんだけど、元子というものが存在するように思わなければ、科学は成立しない、と。だから、すべてこの世はあるはずもない真実を、あたかも真実である「かのように」…

ほしのさん

「風こそは信じがたいほどやわらかい真の化石だ」 と誰かが言ったのを覚えている。 私たちをとりまく大気は、太古 の昔からの無数の生き物たちが吐く 息を含んでいるからだ。 ~星野道夫 アラスカ 星のような物語 ~写真家・星野道夫 はるかなる大地との対話~…

ようろうさん

自然の無秩序を、秩序が好きな脳は嫌がる。 世界を徹底的に秩序立てるのが人間の意識。 ~「養老孟司の旅する脳」p.130 視覚は同時並行処理で、時間性を持っていない。ある意味で論理的ではない。 論理は耳に由来する。 音楽は実は論理的なのである。 ~「養…

肉体と心

しかし考えてみれば、人間の思考の原点にはコラージュ的発想が存在していると思う。現代のような多元的な情報社会の中では、われわれは日々思考のコラージュから自由でない。 ~「絵画の向こう側・ぼくの内側」p.43 子供時代の特権として、誰もが、純粋、素…

ぶれないよこおさん

「文藝」に掲載されていたらしい、小説家二人と横尾さんの対談を読んだ。 横尾さんは相変わらずおもしろかったけど、小説家二人はあんまりおもしろくないので読み飛ばした。 ~以下引用~ でも、じゃあピカソに宗教心があるのかというと、わからないね。わか…