あおそら

自分のための走り書きらくがき帳 

2016-04-27から1日間の記事一覧

しんぼる 

墓というのは文字や貨幣に似ていて、そのもの自体はきわめて具体的に見えるが、じつは徹底した抽象である。墓とはこういう形でなければ役に立たない。そんな機能的要請はない。丸だろうが三角だろうが、墓石だとわかればいい。シンボルとはそういうものであ…

おちているもの みえていないもの

たとえば、あるテーマを扱っている本があるとします。よくテーマを「切り取る」と言うでしょう。その人の切り取り方で落ちているものは何か。別の言い方をすると、その人の見方で見えていないものは何か、と絶えず考えながらその本を読む。 ~バカにならない…

じょうほうかしゃかい

虫でも解剖でもそうだけれど、自分の目で見たことを文章に変換しています。 中略 これは、個人的な体験を一般化できる形に変換して、情報化することです。「情報化社会」とは実はそういうことだと思います。 ~p.85 バカにならない読書術 (朝日新書 72) 作者…

カノヨウニ

鴎外は作中で「元子というものは存在しない」と言っている。彼は原子を「元の子」って書いたんだけど、元子というものが存在するように思わなければ、科学は成立しない、と。だから、すべてこの世はあるはずもない真実を、あたかも真実である「かのように」…