ようろうさん
自然の無秩序を、秩序が好きな脳は嫌がる。
世界を徹底的に秩序立てるのが人間の意識。
~「養老孟司の旅する脳」p.130
視覚は同時並行処理で、時間性を持っていない。ある意味で論理的ではない。
論理は耳に由来する。
音楽は実は論理的なのである。
~「養老孟司の旅する脳」p.158
脳には、目、耳、手足などの皮膚感覚を通して、外部からいろいろな情報が入ってくるが、逆に脳から出すことができるのは身体の運動だけだ。しゃべるだけでも声帯や口を動かさなければならない。
動かしてみて、その感覚をまた脳にバックしていく。そうやって入出力をぐるぐるまわしていきながら、脳は育つ。
~「養老孟司の旅する脳」p.118
「○○の書き方」といったハウツー本を参考にする手もあるだろうが、脳の中のどのへんが整理されていないのかは人によって違う。誰にでも合うというわけにはいかないのではないか。
~「養老孟司の旅する脳」p.76
東京もパリもニューヨークも、人工物だらけという点では同じだ。人工物ーつまりヒトの脳がつくり出したイメージを外に出したもの。
都市では人間の脳の中に住んでいるようなものなのだ。
~「養老孟司の旅する脳」p.23