あおそら

自分のための走り書きらくがき帳 

たまはたまごのたま

 

こんな風に見送らなければならない日がくるのだろうか。。。

今日も精一杯大事に可愛がろう。

タマ、帰っておいで

タマ、帰っておいで

  • 作者:横尾 忠則
  • 発売日: 2020/04/01
  • メディア: 単行本
 

夢は無意識の産物といわれますが、無意識はすでに宇宙ですね。人間も宇宙的存在といわれながら無意識と意識を一致させない以上は宇宙的存在を生かし切っていないことになります。 by横尾忠則

以下タマからの手紙抜粋

私たち猫は遊びたいときに遊ぶ。なぜかというと感情が遊びだからです。遊びが感情です。人間は遊びを考えようとします。猫は感情で遊ぶわけで、そこにセーターを編む玉があればそれで遊べます。ボールがあればそれに乗ります。本当に遊びたいからです。人間は遊びの背景にストレスがあります。そんなストレスから解放されたいために遊んでいるのです。私たちはストレスがないから本当に遊べるのです。

タダノリ君、どうぞ猫のように生きてください。君は老いと死を恐れていました。まだ完全とはいいません。少し、いや、かなり残っています。老いも妄想です。妄想は穴を埋めていくことです。君のやっている芸術とかは空洞を埋めようとしています。空洞は空洞としてスカスカでいいのです。今の芸術はつめすぎです。愛も空洞でいいのです。現在は私の言うことと真逆が愛だと思われています。君が昔興味を持っていた地球空洞説でいいのです。愛は強迫観念から空洞を恐れます。君の場合、老いていく中での才能があるとすれば、枯れるというのではなく空洞の思想じゃないでしょうか。タダノリ君、この私からの手紙は君へのラブレターです。どうか私、タマ、猫のように生きてください。困ったときはいつでも私に思念を送ってください。すぐあなたの心の中に飛んでいきますから。裏庭のタマ霊園に眠るタマより。