あおそら

自分のための走り書きらくがき帳 

むらかみたかしさん

ぼくにとって、ものを作ることは自由を手に入れてゆくことでもありました。

一生の間、歴史を学習し続ければ、どんどん自由になれる。

芸術の世界だけではなく、どの業界にもどの分野にも特有の文脈がありますが、

「文脈の歴史の引き出しを開けたり閉めたりすること」

が、価値や流行を生みだします。

ひきだしを知らないまま自由自在に何かができるということは錯覚や誤解に過ぎません。

どういう作品が人々と接点が多いのか。どういう作品が人々と接点が少ないのか。

歴史を学んだら、どうなるか。人々とどういう接点を持つのかを選択していくことができます。

漫画の世界では、既にこれは実現していました。

そういう歴史のひきだしをどんどん作ることによって、おもしろいものができるメディアとして発展してきたのではないでしょうか。

「芸術企業論」p.159から一部抜粋 

芸術起業論

芸術起業論