2022-02-15 のうはきせきをおこす 本とか 海 ベスト500レビュアー 5つ星のうち5.0 神経細胞の生成(学習)・消滅(脱学習) 2010年9月4日に日本でレビュー済み Amazonで購入 神経細胞(脳)には可塑性がある。(当然、脊髄にも)そして、生きている限りアップデートしているため常ならず(無常)である。このことが認知されたのは、そう昔のことではない。脳が可塑的であるということは、神経細胞の訓練(再編)により革命的可能性を拓くということである。脳は自身で変われるというのが原題で、人間は病気のみならず変われるということである。この本で多くの刺激と閃きを受けた。わたしたちは脳で物を見るのであって目で物を見るのではない。この途を切り拓いた人、ポール・バキリタ。わたしたちの精神はバーチャル・リアリティの機械である。その機械は、世界を間接的に経験し、少し離れたところで処理し頭の中でモデルを構築する。応用した人、ラマチャンドラン。の言葉である。精神分析についてもうまく説明できる。無意識の記憶・行動をいま・ここに於いて言語により正当化(物語化)する手助けをする。つまり、脳(神経細胞)の再編(記憶の書き換え)である。脳には興奮と満足の快楽中枢もある。われわれは、一体何者なのだろうか。 脳は奇跡を起こす 作者:ノーマン ドイジ,Norman Doidge 講談社インターナショナル Amazon