あおそら

自分のための走り書きらくがき帳 

のうはきせきをおこす

ベスト500レビュアー

2010年9月4日に日本でレビュー済み

Amazonで購入
神経細胞(脳)には可塑性がある。(当然、脊髄にも)
そして、生きている限りアップデートしているため常ならず(無常)である。
このことが認知されたのは、そう昔のことではない。
脳が可塑的であるということは、神経細胞の訓練(再編)により革命的可能性を拓くということである。
脳は自身で変われるというのが原題で、人間は病気のみならず変われるということである。
この本で多くの刺激と閃きを受けた。

わたしたちは脳で物を見るのであって目で物を見るのではない。
この途を切り拓いた人、ポール・バキリタ。
わたしたちの精神はバーチャル・リアリティの機械である。その機械は、世界を間接的に経験し、少し離れたところで処理し頭の中でモデルを構築する。
応用した人、ラマチャンドラン。
の言葉である。

精神分析についてもうまく説明できる。
無意識の記憶・行動をいま・ここに於いて言語により正当化(物語化)する手助けをする。つまり、脳(神経細胞)の再編(記憶の書き換え)である。
脳には興奮と満足の快楽中枢もある。

われわれは、一体何者なのだろうか。