直木賞をとる何年も前から、なんか自分自身が息苦しいっていうか、心にいらない札を張り付けてきちゃったのかなと。生まれたときは無垢の自分だったのに、傲慢であったり虚飾であったりね。人を踏み台にしたり。いろんなそういう札みたいなのを貼ってきて、自分自身が息苦しくなっちゃたのかなと。そういう札を、到底全部は剥がしきれないから、例え一枚でも二枚でも剥がしていったら、少し自分自身が解放されるんじゃないかと、そういう気持ちがあったんですね。そういう気持ちと並行した感じでぼくのファッションがだんだん派手になってきたような気がします。