あおそら

自分のための走り書きらくがき帳 

いけがやさん

直感的に決定すると、自己中心的な行動よりも、他人を利する行動が増えるわけです。この結果から、人は生まれながらにして「善」であることがうかがえます。一方、「悪」は、直感的な結論を一歩踏み留まって「考える」ことから生まれるとも言えます。   ~「脳はなにげに不公平」p.183より

動物たちは「他者に心がある」ことを前提として状況判断をしています。進化的にみても、おそらく自分自身に明確な「心」が生まれる以前から、そういう生活スタイルだったはずです。つまり進化初期には、他者の存在のほうが、自分の存在よりも先行していたわけです。

ここで大転換が起こります。他者に向けていた「読心」の照準を、今度は自分に向けてみるのです。他者に心があるということは、もしかして自分にも心があるのかー。すると自己の存在を自覚します。これこそが私たちが普段「心」と呼んでいるものです。こうした自省力はヒトで特に顕著ですが、源流を辿れば、他者の心を読む能力です。

ここに羞恥心が芽生える要素があります。なぜなら、そもそも動物は他者に心を読まれることを嫌うからです。   ~「脳はなにげに不公平」p.201より 

脳はなにげに不公平 パテカトルの万脳薬

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