あおそら

自分のための走り書きらくがき帳 

ことばをつかわないれんしゅう 

以下転載~
”まずは、窓の外に広がる昼間の空を見上げてみましょう。「空が広がっている」と言葉にしてみます。ちなみに、「空」も「広がっている」も、ひとつの言葉(概念・思考)です。人間は、言葉によって、見聞きするものに意味を作り出しています。それが「考える」ということです。
では、その言葉を「抜く」作業をしましょう。次の言葉を声に出して読んでみてください(「……」の部分は無音、つまり沈黙です)。
「空が広がっている」
「……が広がっている」
「……が……ている」
「……ている」
「……」
はい、最終的に「……(無音)」になりましたね。アタマの中の言葉が消えたら、ひとつの思考が消えたことになります。仏教にいう「無心」に近づいたということです。”
この言葉抜きの練習を、日常場面でやってみましょう。たとえば職場の上司に不満を感じて、「あの人、たいして仕事はできないくせに、部下にはやたら厳しいんだよな」と考えたとします。そのときは、こんなふうに言葉を抜きます。
「……、……に、……な」
もう意味をなしませんね。これくらい言葉を抜くのです。そして「言葉で考えない状態」に慣れていきます。 

toyokeizai.net