あおそら

自分のための走り書きらくがき帳 

本とか

80’s

「ランゲルハンス島の午後」を読んでいる。 文庫でなくて大型本。 むかしクラッシーという雑誌に連載されていたものの書籍化。 安西水丸の絵に添えられた肩の凝らない文章、という感覚で村上春樹を読んでいた。 だから文庫より大型本こそがお薦め。 ひさしぶ…

モンタナの川と釣りと魂

昔わたしが若かったころ ”物を書くのは好きか”と父に聞かれ ”はい”と答えた 父は言った ”いつか家族の物語を書け” ”その時に初めて何が起きたか分かる”と 我が家では宗教と釣りの間に垣根がなかった 鱒が住む川が流れるモンタナのミズーラ 先住民が酒場や売…

のところ

古代においては神話的物語は生活に密着したアクチュアルなものとしてありました。人々の上部意識と下部意識は当時、まだはっきりと分別されてはいませんでした。しかし現代ではそれはおおむね「神話性」と「物語性」という二つのかたちに分割されてしまって…

ふあんとか

生きている限り、不安はあって当たり前なんです。不安と同居できるようになるのが成熟でしょ。 僕はリクツは信用してない。そりゃリクツはそうなるよ、というだけの話で。 SNSは完全に中立な存在でしょ。ただし、入れているデータは現在のデータなんです。そ…

ほしい猫本

パリの看板猫 作者: オリヴィア・スネージュ,ナディア・ベンシャラル 出版社/メーカー: 青幻舎 発売日: 2016/03/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る パブねこ 英国のパブと宿に暮らす猫を訪ねて 作者: 石井理恵子,トム宮川コールトン 出版社/メ…

みっつのかち

創造価値 体験価値 態度価値 死と愛【新版】――ロゴセラピー入門 作者: ヴィクトール・E・フランクル,河原理子(解説),霜山徳爾 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2019/04/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ぼくの命は言葉とともにある (9…

からだ

あえてそれを努力というのであればその都度その都度「違和感」を見つけていく行為がそうなんだと思いますね。 ~ p.41 脳を過剰に動かして生活している現代社会では、自然さをたくさん残した身体にお目にかかることはそうそうないわけです。 ~ p.71 一生懸…

あるやなしや

ジョセフ・コンラッドが書いているように、真の恐怖とは人間が自らの想像力に対して抱く恐怖のことです。 神の子どもたちはみな踊る~p.143 ドストエフスキーは神に見放された人々をこのうえなく優しく描きました。神を作り出した人間が、その神に見捨てられ…

ナビのやじるし

我々は頭の中にナビの矢印を持っている。だからそれを地図に乗せると、矢印は自分でしょう。そうじゃないですか。普通はそういうふうに考えないかなあ。 つまり、言いたいのは、自分というのはたかだかナビの矢印程度のものなんだということです。だけどこれ…

おなじとへんけん

動物は絶対音感を持っています。赤ちゃんも動物に近い状態ですから、生まれた時には持っている。世間では絶対音感があるとすごいと思われますが、そうではありません。絶対音感とは、全ての音が違って聞こえるということです。違いがわかるというのは、そん…

ねことようろうさん

信仰というのを考えると、論理的に言うと、それは一種の自己否定の逆ですね。信じるという行為と神さまという存在はイコールなんですよ。つまり神さまというのは正体不明だから、それを信じるという事は、要するに「信じているという事」を信じている。それ…

なつかしい絵がたくさん

落ち着く。 安田靫彦 (新潮日本美術文庫) 作者: 日本アートセンター 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1998/06/01 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (9件) を見る

おおぐりさん

マレーゲルマンは「許されることは義務である」とよく言っていました。 大栗博司 美内すずえ対談集 見えない力 梅若 実(能) 甲野善紀(古武術) 大栗博司(物理学)と語る 作者: 美内すずえ 出版社/メーカー: 世界文化社 発売日: 2018/10/25 メディア: 単行本 こ…

じゅんすいこうい

私は研究活動を虫取りと同じ、純粋行為だと思っていたわけです。 純粋行為とは悪い意味では自己中心です。 個人のすべての行為が社会的な意味合いにおいてのみ把握される。これは世界全体の政治化ともよべる現象です。 ところがIT化、情報化だと、それがわか…

もりたさん

あえて機械を模倣するのは生命の惰性と習慣を抜け出し、より自由になるためである。 規則に服従することによって、人は習慣や惰性を逸脱していく力を手にする。 機械が人間よりも優れている点は、「無意味を恐れない逞しさ」を持つことだ。 「超知的な機械の…

たなかこういちさん

日本の独創が生まれる土俵については悲観は‥の質問に対して、質問を食うぐらいの勢いで「してません」と即答していた場面が印象的だった。 たなかさんが若い研究者の未来の可能性を確信して見続ける限り、イノベーションは必ず起こるらろう。 生涯最高の失敗…

家族の短歌

こないだ手に取ったこの絵本は大当たり。 寺門孝之の絵がなんともこの世離れしていて夢の中にいるみたい。 納豆の大ドンブリ―家族の短歌 (めくってびっくり短歌絵本) 作者: 穂村弘,寺門孝之 出版社/メーカー: 岩崎書店 発売日: 2007/03/01 メディア: 単行本 …

幸せでも不幸せでも

いつもの町田康節。 何分かに一回はツボにはまる表現があり吹き出してしまう。ばかばかしくて。 笑うと心の底からすっきりするものですね。 毎度鬱気味になる冬の季節にありがたい薬のようなシリーズ四作。 スピンク日記 (講談社文庫) 作者: 町田康 出版社/…

なぜ絵を描くか

ことばを爆発的に覚え始める三歳ごろから絵を描き始める。 進化の過程で何かを得ることは何かを失うことでもある。 慣用句など使わず表現すること。絵も小説も役に立たない意味のないところの方が表現としての面白さになる。 アーティスト自身も自分の概念の…

教科書に載った小説

むかしの小説のよさが味わえる本。 とてもいい。 編者はどんな人か気になり調べてみるとピタゴラスイッチの人だった。 教科書に載った小説 作者: 三浦哲郎,永井龍男,松下竜一,広津和郎,吉村昭,菊池寛,安部公房,吉村康,横光利一,リヒター,芥川龍之介,佐藤雅彦…

Children & YA Books

児童書がちょうどいい今日この頃。 画集は特に説明が簡便でわかりやすい。 これ以上の情報はいらない感じ。 ピーテル・ブリューゲル (世界の名画:巨匠と作品) 作者: ポールロケット,Paul Rockett,Babel Corporation 出版社/メーカー: 六耀社 発売日: 2016/07…

のう

脳は常に否定的な考えをするでしょう。脳は悩み、苦しみ、悲しみ、迷い続ける。だから僕は、脳の支配から自由になるために肉体を優先するようにしています。 ~「創造&老年」p.328 年を取ってからのほうが、社会からの束縛がなくなるから、好奇心や冒険心に…

オルテガさん

私は、私と私の環境である。 そしてもしこの環境を救わないなら、私をも救えない。 オルテガ『大衆の反逆』 2019年2月 (100分 de 名著) 作者: 中島岳志 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2019/01/25 メディア: ムック この商品を含むブログを見る 熱狂…

よこおさんとりさんの対談 その他あれこれ

AIは知識の総体ではある。でもね、人間は知識の総体とは違う。いくらでも無限の可能性があるってことを見せるのがアートだと思うんです。 中略 身体っていうのはね、小さいけれども、本当は宇宙とおんなじくらいの広がりがあると思うんです。 中略 僕は脳っ…

講談社の絵本

幼い頃、たしかこれらを読んで育った。 妙に味わいのある絵が記憶に残っている。 美しさ、物悲しさ、妖しさ、いろんな感情が涌いてきた。 良いとか悪いとかそれほど判断することを知らなかった頃の感情だから、それぞれが純粋な感情だった。 今はそれが貴重…

ものがたりの効用

輝かしい文化の下じきになったのは、「イーリアス」「オデュッセイア」といったむかしの詩の物語だった。そこには個性的な神さまや、勇ましい英雄たちのことが美しくうたわれていた。人々は、自分たちが楽しく健やかに生きるお手本を物語の世界に求め、神さ…

ねこぼん

表紙の自慢げなピカソがかわいい。 猫好きにはわかるわかるな写真。 うちの子自慢は自分自慢なところが無きにしも非ずナノダ。 アーティストが愛した猫 作者: アリソン・ナスタシ,関根光宏 出版社/メーカー: エクスナレッジ 発売日: 2015/03/21 メディア: 単…

流星ひとつ

藤圭子のことがとても好きになった本。 なんというかとても純粋な人なのだ。 子供のころを思い出すような気持になった。 流星ひとつ (新潮文庫) 作者: 沢木耕太郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/07/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を…

みょうえさん

我が死ナムズルコトハ 今日ニ明日ヲツグニ コトナラズ 明恵上人 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) 作者: 白洲正子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1992/03/04 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 3回 この商品を含むブログ (16件) を見る

さいぎょうさん

風になびく 富士の煙の 空に消えて ゆくへも知らぬ わが思ひかな 西行 (新潮文庫) 作者: 白洲正子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1996/05/29 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (46件) を見る